紫雲膏(しうんこう)作り

紫雲膏は、江戸時代、麻酔手術で知られる華岡青洲によって考案されたもので、火傷、しもやけ、ひび、あかぎれ、痔などに効果があります。  

生薬「紫根」の色素で濃い赤色をしたこの軟膏、お灸の時に使うなど鍼灸師にはよく知られ、医薬品として現在も販売されています。

 

最近、この紫雲膏を手作りできると聞いたので調べてみると、材料は以下のとおりシンプル。  

「太白ごま油、ミツロウ、紫根、当帰、豚脂」

作り方は薬学部での実習記録や製薬会社の方の講演録など多数、公開されています、

少し難しそうでしたが、紫根を煮出すと真っ赤になるのが見てみたい。。

時々、趣味で作る植物油とミツロウのバームのように、作る工程を楽しめそうなのでチャレンジしてみました。

 

まず、ごま油の温度を180℃でキープすること1時間。温度がすぐに上がるので、目が離せません。

油温を80℃に下げ、「ミツロウ」と「ギー(豚脂の代用)」を溶かしきったら120℃まで上げて当帰を投入。

当帰を10分ほどで取り出し、油温を142℃にして、紫根を投入。真っ赤に染まっていきます。

濾した状態。この後、固まる前によーーく練ります。

20分くらい練った状態。焙煎ごま油の2,3歩手前くらいの、こうばしさが漂います。

なめらかになり、少し硬さも出たので出来上がりとしました。ここまで約2時間半…なかなかハードでした。

試しに顔全体、唇や目の際までべったりと塗って一晩すごしましたが、刺激は感じませんでした。 いろいろ試して、いつか施術でも使えたらと思います。

 

ちなみに少し作りすぎたので、ご興味のある方には少量ずつプレゼントします☆ (10名様くらい?)

 

またお会いできる日を楽しみにしております。


はりきゅう 周の和

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